2012/06/21

天才はあやまらなければいけないのか? - 「会田誠:平成勧進プロジェクト」参加のご案内

森美術館で2012年11月17日から2013年3月31日まで「会田誠展:天才でごめんなさい」が開催される。その展示に向けて個人向け小口ファンド・レイジングの勧誘を目的とした以下のドキュメントがアート・カレッジのセミナーの際に配布された。

これである。

ささやかな疑問がいくつか浮かんだ。

  1. 「天才」は謝らなければいけない存在なのか? 誰に対して? なんの咎で? 許しを請われた側はどのように天才を許すことができるのか
  2. 「参加のご案内」とは何か? 「“~プロジェクト”のご案内」という題の文書で募金を募る(= 参加を依頼する)のは、わかる。「“~プロジェクト”参加のご案内」と題された文書を読んでみんなはどのように感じるのだろうか?
  3. 「注意事項」に以下のような記載がある。これはプロジェクト参加費を集めるのにマイナスに作用すると思うし、そもそもいささか礼を欠くというか無責任なのではないだろうか?

いただいたプロジェクト参加費は、「会田誠展」開催の目的で、展覧会企画および制作作品制作などの費用に充当させていただきます。使途明細は公開いたしませんのでご了承ください。

なんだか、細かいいちゃもんつけてる偏屈爺になった気分だ。でも公に向けて行っている活動はあらゆる方面からの自発的な発言の対象になることは自明だし、疑問を自分の腹に溜めておいても解決も納得もしないので、ここに記しておく。私に過誤があるのであればそれが正されることは望ましいことである。

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