2013/05/30

13.05.24 フランシス・ベーコン展 於 東京国立近代美術館

Pope as Dj
Pope as Dj (Photo credit: Wikipedia)
会期末直前の平日(金曜日)の午後にようやく足を運んだ。
地下鉄竹橋駅の改札の前には臨時のチケット売り場ができていて、平日でもそこそこの人出があることが予想され引き返したくなる。

取りあえず雑感:
  • 「ピカソと並ぶ美の巨匠」という tag line はやはり最初に聞いた時から実際に観賞した後も最大の違和感として引っ掛かり続けている。学芸員によるセミナーで具体的な根拠となる事象についての説明があったそうで又聞きで聞いたが、本気でその理由で付けたコピーなら噴飯ものだ
  • 出品数は多いが習作が占める割合が多すぎるように感じる。出品リストに掲載されている作品(土方巽やウィリアム・フォーサイス/ペーター・ヴェルツの作品も含めて)38点のうち18点が習作である。ベーコンの作品に限ると33点出品されているので半分以上が習作である。「フランシス・ベーコン習作展」というのが正しい名称なのではないだろうか?
  • ガラスの映り込みが云々とか作者の意図を尊重して作品と鑑賞者の距離が云々はどうでもいいが、作品の横にいちいち物証的に解説を施した長ったらしいキャプションは意図がわからない。別に何が描いてあるかを作品の横の小さなキャプションにみっちり書いてもらわなくてもいい。そんなものはカタログに書かれるものである。
というわけで、お節介な割に肝心の作品に関しては水増し感があってとほほな展示会だった。

Flyer (表)
Flyer (裏)
出品リスト
出品リスト (英文)








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