2012/04/04

2012.04.04 「ひっくりかえる」展

American Corporate Flag

American Corporate Flag (Photo credit: Wikipedia)

所用を済ませた後、Facebookをふと見てみると知人が同展にチェックインしているのに気がつき、図々しく押しかける。

Chim↑Pomの作品を見るのは初めてだ。話題先行というか、現象とでも呼ぶべきbuzzが立ち上がっている状況自体、彼らにとってプラスなのかマイナスなのかはわからない。行動力というか実現力は一角ならぬものがあるように思えるが、同時に展示されていた他の作家の作品と比べるとどうしても“一発芸'”感が拭えない、というのもbuzzに惑わされた偏見なのだろうか。

The Yes MenAdBustersといったMADのレクチャーで教わったEsthetic Activists (?)たちの成果物も展示されており、改めてその発想と実行力に感嘆する。

今回の中で最も個人的にムネアツだったのはJRがフィーチャーされていたことだ。JRのことを最初に見たのがTEDでAwardを受賞した時のプレゼンテーションだったか、PENの写真特集のissueだったか覚えていないがそのどちらかだ。

世界を変える、そのために自分ができること、周りから不可能と思われること、そして実はそれは情熱と信念と(最も大事なことは)シンプルで継続した柔軟な行動によって為し得るのだ。

今回の展示で特筆したいのは撮影が許可されていること。作品を傷めるような過度の照明など用いない限り(鑑賞マナーの面ではなく)コピーライト的に作品の撮影を許可しないという立場には賛同できない。写真を撮ることは実物を見ることとほぼ同義なのだ(従って作品の写真はいわば物理的な個人の記憶であり、いかなる意味でも作品そのものと比する対象とはならない)。

作品の展示方法は作家やギャラリーによってのみ管理され得るという近代的な“所有”の概念に縛られた作品 = 客体的観念に21世紀になっても凝り固まった「現代アート」作家など作品を展示しなければいいのだ。ぷんすか。

Chim↑Pom (一部)
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Flyer (front) / (back)

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