2011/03/27

2011.03.27 アートと教育のシンポジウム ポストアートスクール 〜 ネットワーク時代のアートはどう「知」になるか?


東北大震災の影響も大きく残り、状況の不確かさの中で混乱が続く中果敢に実施されたこのセミナーに出席したことがそもそもAITの存在を知るきっかけだった。

その時のメモがこれ

別のサイトに残っているイベント概要から引用する。

ポストアートスクール 〜ネットワーク時代のアートはどう「知」になるか?

  • 日時:2011年3月27日(日)13:00 – 17:00
  • 会場:ヒルサイドプラザ 東京都渋谷区猿楽町29-10
  • 定員:80人 *入場無料/要予約
  • 主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
  • 助成:財団法人石橋財団
このシンポジウムは、2001 年より現代アートの学校MAD(Making Art Different=アートを変えよう、違った角度で見てみよう)を開講し、多様化する現代アートの表現をさまざまな学問領域の専門家とともに考察してきたAIT と、アートの教育活動に携わる批評家やミュージシャン、アーティストが、新たな知の可能性について意見交換を行う試みです。

20世紀初めには、モダニズム建築に大きな影響を与えたバウハウスが設立されるなど、前衛芸術の台頭とともに教育システムの改革が求められ、アートの教育そのものの意味や方法について活発に議論されました。2000 年代に入り、作品あるいは展覧会づくりの中で、このような議論が考えるべきテーマとしてもう一度浮かび上がっています。アートの教育において常識を覆すようなラディカルな実験は可能なのか、あるいは教育も既にグローバルなアート・マーケットに呑み込まれてしまったのか?展覧会はどのような「知」を産み出し、誰に対して影響を与えているのか?また、デジタル化するネットワーク社会において、教育者はアートをどのようなものとして伝え、それを受ける人々は何を知るのか?

プレゼンテーションとディスカッションの二部構成により、グローバルな文脈の中でアートの教育と知の創造について活発に議論します。

[プログラム]

・13:00 – 13:20:開会の挨拶
 ロジャー・マクドナルド:「アートと教育のフィールド」

・13:20 – 15:50:プレゼンテーション(各30 分)
 沢山遼: 「差異と関係:実験的教育とは何か」
 遠藤一郎:「絆が結ばれる場」
 杉田敦: 「実践としての、あるいは知としてのアート」(仮)
 モーリー・ロバートソン:「Groove! 知を拡張するネットワーク」

・16:00 – 16:40:ディスカッション(40 分)
 モデレーター:ロジャー・マクドナルド(AIT)/小澤慶介(AIT)

・16:40 – 17:00:質疑応答(20 分)

[スピーカー]

遠藤一郎/Ichiro Endo(未来美術家)

1979 年生まれ。10 代よりパフォーマンスライブを始める。「GO FOR FUTURE」のメッセージを伝える応援パフォーマンスや、メッセージを描いた団幕、人々に夢を書き込んでもらいながら走る「未来へ号」、また、未来美術 専門学校の開講など、多様な表現活動をおこなっている。

沢山遼/Ryo Sawayama(美術批評)

1982 年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了。主な論文に「レイバー・ワーク─カール・アンドレにおける制作の概念」(『美術手帖』2009 年10 月号)、「非在の表象─ゴードン・マッタ=クラークの初期作品群」(『LAC ワークショップ論文集』第2 号、LAC 研究会、2008)など。『美術手帖』創刊60 年記念第14 回芸術評論にて第1 席獲得。

杉田敦/Atsushi Sugita(美術批評家、女子美術大学教授、オルタナティブ・スペースart&riverbank)

art&riverbank ディレクター。現代美術と哲学、科学、メディアの関係が専門。著書に「ノード 反電子主義の美学」(1994)、「リヒター、グールド、ベルンハルト」(1998)、「白い街へ リスボン、路の果てるところ」(2002)、「ナノ・ソート現代美学・・あるいは現代美術で考察するということ」(2008)など多数。

モーリー・ロバートソン/Morley Robertson(ミュージシャン)

1963 年生まれ。「i-morley」の創始者、ミュージシャン、ラジオDJ、ジャーナリスト、作家。J-WAVE(81.3FM)などでラジオ・パーナリ ティーとして活躍した後、活動の場をポッドキャスト「i-morley」へ移行。オーディエンスは、85 万人を越えるともいわれる。2007 年には、チベット・ラサでの取材を写真や映像でレポートする企画「チベトロニカ」の総指揮を行った。

[モデレーター]

ロジャー・マクドナルド /Roger McDonald(AIT)

1971 年生まれ。ケント大学にて宗教学修士課程修了後、美術理論にて博士号を取得。1998 年より、インディペンデント・キュレーターとして、国内外で数々の小規模な展覧会を企画。2006 年の第一回「シンガポール・ビエンナーレ2006」では、キュレーターを務めた。武蔵野美術大学非常勤講師、多摩美術大学非常勤講師を務める。

小澤 慶介/Keisuke Ozawa(AIT)

1971 年生まれ。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジにて美術史の修士号を取得。時間限定で開館する実験的な美術館プロジェクト「16 時間美術館」(2007)や「おきなわ時間美術館」(2007)、またアートの実践をとおして環境の問題を考える「環境・術」(2008)などの企画・制 作指揮を行う。

0 件のコメント:

コメントを投稿